首・肩の痛み
肩こり

肩こりは頸部から肩甲骨にかけての緊張感や重さ、痛みといった障害です。
国民生活基本調査では「自覚症状のある病気やケガ」として女性で1位、男性でも腰痛についで2位と多くの方が悩まれています。
肩こりの症状として筋肉の緊張やこわばりによって血管が圧迫され血流が悪くなると必要な酸素や栄養が行き届かず疲労物質が筋肉内に蓄積されコリや痛みが発生します。特に僧帽筋は痛みを感じやすく、そのため筋肉が硬くなるだけで痛みや重さを感じやすくなっています。

ただ、筋肉のこわばりが肩こりの根本的な原因なのではなく、様々な原因の結果として筋肉がこわばり、肩こりという不調として現れているにすぎません。したがって、筋肉をほぐすだけの治療・痛みを取るだけの治療をしていても肩こりは繰り返し、やがて慢性化したり他に影響がでたりしてしまいます。なぜ筋肉がこわばるのか…そこを改善していかないと根本治療にはなりません。
首の傾きと頸椎の負担

まず第一に挙げられるのは姿勢の乱れです。現代は座って作業することが多く、猫背姿勢が多くの問題となっています。スマホやパソコンは当たり前で、背中が丸まった姿勢が長く続くことで肩回りの筋肉の使い過ぎが起きます。成人の頭部は4~6㎏あり、60度傾くと(下を向くと)頸部の負担は27㎏にもなります。それを支える僧帽筋は延ばされた状態で緊張してしまうため肩こりが生じます。
また、緊張する筋肉の一方で緩んだまま使われず弱化する筋肉もあるので正しい姿勢の維持が困難な状態になってしまい猫背・巻き肩といった恒常的に姿勢の悪い状態を作ってしまう結果になります。
背骨や骨盤の歪みからくる肩こり

次に挙げられるのは背骨や骨盤の歪みからくる肩こりです。骨盤が歪むと上に乗る背骨は傾いた状態になりますがそれでは立つことができません。ですからバランスをとるために反対側に背骨を歪めるように筋肉で引っ張ることになります。結果首が前に出て肩に負担がかかったり、緊張した筋肉が周りの筋肉にも影響して肩こりの原因になることがあります。また頸椎の歪みはそこを通る神経に影響をきたしそれらが支配している領域の肩こりを生じさせることもあります。

ではこれらの歪みはどうして起きるのでしょうか?
それはやはり日常生活において姿勢が悪かったり、足を組む・横座り・カバンの持ち方などの癖によるものと考えられます。したがって治療においては歪みを正すだけでなく、日常生活の改善も行っていく必要性があります。
カイロプラクティックでは根本的な原因にアプローチをするためにホームケアとして生活習慣の改善をアドバイスしています。
当院の治療の考え方

- 骨格の歪みをただし、姿勢の改善を
- 正しい姿勢を作るために緊張した筋肉は緩め弱化した筋肉は鍛える
- ただしいい身体の使い方を覚える
- 日常生活の改善をし、歪みにくい・不調の出にくい身体づくり